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38th 発表会 "This is KMS" vol.6

38th発表会。生徒全員、さまざまな思いで挑みました。


実は今回演奏したピアノは、な・なんと私が学生時代に格闘したピアノです。



 当時伊那にあった唯一の音楽ホール「市民会館」に1913年(大正2年)の木曽駒ヶ岳大量遭難事故(聖職の碑)の生存者のお一人「唐沢可作氏」が、2,000万円(現在の価格)のフルコンをどど〜んと寄贈されたのであります。



遭難時の根性を教訓として、「"何事にも無心で取り組み、社会のために少しでも役に立つ人間になろう"という人生観を持つようになりました」と唐沢氏。(昭和52年の新聞記事より)



 伊那の音楽界には激震が走り、長い長いあいだ国内外のピアニストは勿論、発表会や合唱コンクールetc…大勢の人々に愛奏されていたピアノです。が、老朽化した市民会館の解体にともない処分されることに…


「ちょっと待った!」と声をあげたのが伊那文館長の北沢理光氏。瀕死の重傷を負っていたスタインウェイは、オーバーホール+塗装+手厚いメンテナンスにより「いなっせ」の6Fでまた脚光を浴び続けている歴史あるHappyなピアノだったのであります。



 4時間に渡る数々のステージを支え続けてくれたピアノ・最後までおつき合い下さった聴衆の皆様への感謝を込めてのendingステージは、アカペラ五重唱「明日に架ける橋」です。

12名の思いが届きますように……

                   kondo


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